welukaとかいう税込み4万円超えのWPプラグインを眺める

プラグイン

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こんなウェブの片隅のブログにも、これ紹介して!というメールは意外とよく来る。
今回は「PON株式会社 ウェルカ事業部」という所から”7分半でホームページを作る無限のワードプレステーマ”という売り文句の「weluka」を紹介してくれと依頼が来たので、眺めた感想をいつも通り正直かつ一切媚びないスタイルで書く。

サジェストに「評判」というワードがあったことから購入を迷ってる人も存在するとおもう。
私見とアドバイスを書くので是非読んで欲しい。
結論だけ知りたい人は目次に結論ってあるのでそこに飛んで。

welukaとは

welukaは7分半でホームページを作るWordPressプラグイン(及びテーマ)。
デザインはドラッグ&ドロップで好きに編集できて、完成されたテーマが存在しつつもそのデザインに捕らわれないことが主な売りのようだ。
それ以外にも色々売りがあるみたいだが、これを見てる人は既に公式ページを見た人ばかりだろうから割愛する。

デザインデモはこちらで見られる。
お値段は2017年06月06日時点で税抜き39,800円。
値段だけ見ると、一個人が買うにはちょっと高いかな。

weluka各機能についての感想

売り文句がそのとおりか見ていく。

7分半でホームページを作る

まず最初に目に映る売り文句である「7分半でホームページを作る」。これは事実上不可能。

不可能って言ったって、動画(見てないけど)でちゃんと7分半でやってるじゃないか!との言い分があるかもしれないが、それはキユーピー3分クッキングが3分で料理が出来上がるシーンまで行くようなもの。
実際には冷蔵庫で2時間寝かせて下味のついたテキストを捻り出したり、ザルに揚げた画像の粗熱を取ったりしないといけないわけだ。常温で。

それにページの下のほうで実際の製作において7分半が想定されてないしな。
まあこれはお約束と理解できるというか当然なんだけど。
でもメインターゲットの初心者はどうかな?

ドラッグ&ドロップで作る

実際に購入した人の記事などを見たらドラッグ&ドロップで色々追加できるし移動も細かな調整も利くようだ。
これはメインターゲットを初心者に設定している事から非常にいい機能と言える。

しかし、購入した人の設定画面を見て回った限り、結局borderだmarginだpaddingだをpxで指定しろとかいう画面が出てる。結局調整するのにHTML及びCSSの知識いるやんけ!

ヘッダーもデザイン自由

これまでWordPress(ワードプレス)では難しかったヘッダーやフッターデザインも、通常のページと同じ操作で作成・編集・設定が可能です。

このようにあるが、通常CMSにWordPressを選択するレベルにおいて、ヘッダーやフッターのデザインが特別難しいと言うことはない。
ウィジェット使えたりする無料テーマもいっぱいあるし。

公開中のページも編集可能

ちょっと意味がわからなかったが固定ページにおいて下書きが使えると言う事か!これは便利。
ただ調べてみると「WP Post Branches」という同機能のプラグインがあった。

プログラミング不要

凝り始めるといずれ必要になるものの、作成段階ではほぼほぼ不要。
少なくともズブの初心者が気にしないでいいのは確か。
でもそれを言うならWordpress自体がプログラミング不要なので有料のテーマやプラグインがあえて書くことじゃない。

ただし、HTML/CSSの知識はどうやら必要みたい。だめじゃん。
参考:初心者が【weluka】を使ってみて感じたこと

専用テーマでデザイン無限大

専用テーマ内である程度自由が利くといった程度か。
そもそもデザイン能力があるのであれば例えコーディング能力が無くてもwelukaは必要ない。
SOHOに流せば安く上がる。

レスポンシブデザイン

今時無料のテーマでも常識。

安心のWordPress

みんな使ってるからWordPressが安心って言えるのは狂ってる。Windowsが安心か?
WordPressサイトには世界各国から攻撃が来るよ。welukaは守ってくれないよ。

welukaの良いところ・悪いところ

良いところ

  • カスタマイズが簡単であると言える(ある1面だけ切り取れば)
  • カラム変更が簡単でイイ
  • 1回買ったら無制限に使える

悪いところ

  • 初心者向けではない
  • 玄人向けでもない
  • 調べた限り、定番品を含む多くのプラグインと競合する
  • 結局調整にHTML及びCSSの知識がいる
  • 会社がアフィリエイトプログラムを用意してブロガーに紹介してとメールしてるのでベタ褒め記事が生まれる可能性がある
  • 値段が高い
  • 結局、welukaである必要性がない

結論

感想

お金は出せない。
初心者にWordPressとwelukaの良い部分だけ(それも飾り付けて)推して買わせようって事自体なんだか不純だし、だから逆に、上級者と言える人は買いそうに無い。

そもそも動画にあったデザインもそうだけど、デザインデモページにあるデザインのほとんどが、そのスタイリッシュさを演出しているのは画像と英字の力がでかいという所はよく考えないといけない。
メニューや本文を日本語で書いて画像はそのままだと果たしてバランスの取れた良いサイトになるかな?
じゃあ、画像を作らないといけない…となって初心者は結局詰むよね。イメージにあうフリー素材に出会うなんてごくごく稀。

WordPressは無料のテーマでもデザイン性の高いものが多いし、シンプルなものからコテコテのものまでかなりの数がある。
無料テーマで可能なレベルの調整だけして、そのまま運用したらいいじゃない。
それで満足できないレベルになってきたらどの道もうwelukaの手に負えないよ。

機能面はプラグイン探せばオールOK。

初心者へのアドバイス

「welukaを使えば知識がなくてもWordPressっていうので簡単に綺麗なホームページが出来てカスタマイズ簡単なんだね!」って思う人、人によってはその通りかもしれないけど、それに大金を使う必要はない。
「WordPress 無料テーマ レスポンシブ」などで検索して、見た目がよいと思ったテーマを実際に使ってみよう。
使ってみて思ったのと違ったら使うの辞めたらいい。
WordPressはデザインの”着せ替え”ができるから、がんばって編集した文章がテーマの変更によって消えることはないから安心して。

無料テーマのお勧めは「STINGER」とか「Simplicity」かな。

個性が欲しかったり高いクオリティを求めたかったら「WordPress 有料テーマ」で検索しよう。
よっぽど安いものがある。
機能が足らないと思ったらそれっぽい機能を「WP プラグイン」を添えてGoogle検索したら大体出てくる。

知識0で思い通りのデザインに!っていうのは無理だよ。

あとがき

記事本編は真面目に考えて書いたけど、個人的にはくれるなら使ってみたいけどたとえ1000円でも買うほどじゃないよ。
ずっとそう思ってたからスルーしてたんだけど、催促するかのようにそれで釣れるのか?って感じのメールが来たから釣られたよ。
一部引用。

ktm@s様

先日、welukaをキーワードに検索をしていたところ
面白い記事を書いていらっしゃる方を見つけた。

その方はアフィリエイターなのですが
たまたまwelukaを商材として扱ったところ
翌日に、自分のサイトのPV数が過去最高を記録、
それまでの数倍のPV数を記録したことに驚き
welukaを訴求した、その翌日にサイトの
アクセス分析を記事にしていらっしゃいました。

web上で、welukaへの注目度が高まってきている
ことが分かる内容で、弊社にも嬉しい記事でした。

さすが主要取引先が大手ばかりの会社は違いますわ。

おっと俺も喉かわいたから株式会社ファミリーマートと取引してこなきゃ。
アデュー!

コメント

  1. nk. nk. より:

    まじかよ税金納めに日本国と取引してくるわ

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