2018年5月16日正式サービススタートのハック&スラッシュMMORPG「MU Legend」を初日から遊んでいるので感想を書きたいと思う。
本作はMMORPG「MU -奇蹟の大地-」の後継作となるが、前作をプレイしていないため違いがわからないのでそのあたりは割愛する。
前作及びCBT未プレイの人間が実際に遊んでみてどうか?
無課金で約1週間プレイして感じた良い所も悪いところも書く。
レビュー
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ハクスラの人かMMOの人か
MU Legendは「正統派ハック&スラッシュMMORPG」と銘打たれている。
自分は自他共に認めるMMORPG大好きなMMOの人だが、同様にハクスラが大好きなハクスラの人も多数存在する。というかこのゲームでは多数派に感じる。
避けられないことかも知れないが、この両者がMU Legendに期待しているものへのズレを大きく感じる。
MMORPGを長くプレイしてきて思うのは、自分が不満に感じる点は大体みんな同じように不満に思っていること。
それも8:2とか9:1くらいハッキリ分かれることが多い。
みんなMMOが好きでゲームに求めるものがある程度共通しているからだと思う。
MU Legendの場合はハクスラの人とMMOの人が混在しているため、「Aは良いけどBが酷い」と「Aは最悪、Bは良い」が同程度存在しているように感じる。
ハクスラ的にはビルドの自由度の低さやマーケット(ゲーム内通貨貯めて購入するほうが効率がいいパターン)の存在が微妙だと思う。
MMO的には取引が禁じられている点やレベリング、生産要素が無い点などがつまらないだろう。
ハクスラとMMORPGを上手くかみ合わせるためにバランスの取り方をもっと工夫しないといけないと思う。
例えばビルドの自由さと難しさはハクスラの最も面白い部分の1つだと思うけど、それはMMOの人にとっても良い。
テンプレの安定した構成はすぐ広まるけど、個性を出せるようになるだけ得している。
逆に生産やハウジングが追加されたり、バランスが崩れないレベルでソウルレベルのレベリングにフィールド狩りの手段が追加されるのはハクスラの人も喜ぶ人がたくさん居ると思う。
装備の帰属や取引、マーケットに関してはどうしようもない部分もあるけど、ハクスラとMMOのよさをもっと高いレベルで引き出して欲しい。
ゲーム開始から育成完了(メインLvカンスト)まで
MU LegendはカンストのLv65までは実質チュートリアルのようなものだ。
カンストまではクエストのみやればよく、課金や慣れにもよるが10時間から15時間程度。
この間ダンジョンなどにも行かされるが、基本的に野良でPTを組んでいく機会は無いだろう。友達と一緒にやる分にはちょっと効率が良くなる。
レベリング中に「なんか段々わかって来てサクサク狩れて楽しい!」と確かに思ったが、わかってきてるのが楽しいのであってMMORPGとしての面白さは感じない。
Lv65にならないと開放されない、あるいは開放されてもそのLvでは通用しないコンテンツが多いため、自分はスキップしてしまったが道中を楽しむならシナリオは見たほうが良いだろう。
カンストした後もハクスラ的に装備を集め始めるのではなく、その前にマーケットで安い伝説・古代等級の装備を一式そろえることになるだろう。
かなり安いのでそれまでクエスト等で入手したお金で一式そろってしまう。
そしてお金もなくなるので日課となる回数制限ダンジョンを回すが、大体はソロの方が効率が良いとされている。
日課も含めたPTコンテンツは騎士団と呼ばれるいわゆるギルドの中で回っている人が多いため、野良募集自体あまり見ない。
野良で一番良く見るのは隠れ家と聖域のエリートダンジョン2種だが、特に聖域は別次元で難しいようだ。募集条件も高いし行ったことはない。
日課をやってミスティック周回してたら暴走きてゴブマラしてフィールドコンテンツへ…というのを確かに楽しくやっているのだが、文字にすると何故こうもネガティブになるのかわからないな。
すぐ終わるとは言え、育成段階ではやはり面白みに欠けるゲームなのかもしれない。
MU Legendの面白いところ
MMORPG的に面白いところ
- みんなで回るダンジョン
- 時空の狭間が暴走した後のフィールドコンテンツ
ハクスラ的に面白いところ
- ダンジョンに装備を出しに行ったり実際に出たり
- ギミックを理解してどんどん周回ペースが上がっていく段階
- スキルを実質6種類に絞らされるところ
MU Legendの微妙なところ
MMORPG的に微妙なところ
- レベリングの楽しさが皆無
- 日課やダンジョン周回の息抜きになる生産やハウジング要素がない(=遊び方に多様性が無い)
- 資産を増やす楽しみが少ない
- 取引が無いので装備やアイテムを分け合えない(※1)
- スキルを実質6種類に絞らされるところ
ハクスラ的に微妙なところ
- ビルドを考えたり実行したり出来るほどスキルやステータス、装備等に幅が無い
- PTでダンジョンに行くと敵が強くなるのはMMO的でハクスラ的爽快感が薄れる
- マーケットの存在があるため「自力で出した感」が薄れる
※1 鑑定済みの装備は帰属さえ付いていなければアカウント倉庫にも騎士団倉庫にも入る
具体例
基本無料、アイテム課金制
MU Legendは基本無料で遊べる。
大きな課金要素としては、便利な機能が月1800円で利用できるプラチナサービスチケット、能力付きアバター、アーティファクト作成に必要なガチャの3つ。
プラチナサービスチケットにはソウル経験値30%アップがついているため、上位を目指す人は必須になってしまう。気にしないなら不要。
アバターには能力値が付いてしまっているので残念ながら必須。ただしマーケットに流せるため無課金でも手に入らないことは無い。
アーティファクト作成は時間さえかければ無課金でも作れるがその道のりは長い。
無料でのんびり楽しく遊ぶことは出来るが、現状ではPay to winになっている。
クラス(職業)
クラスは現時点で4種類あるが完全な死にキャラは居ない。
何を選んでも上位のIDでキレられるわけでもないバランスの良さはある。
魔法使いの女の子がやりたかったのに、クラスによって男女が決まってしまっているのが残念。
騎士団(ギルド)
ほとんど全てのPTコンテンツが騎士団内で回されているようで野良PTが非常に少ない。
実質的にどこかのギルドに所属していなければソロで諸々回すことになり、そのほうが効率が良いケースが多いのが悲しい所だが、それではMMO的な楽しさは得られない。
エリートダンジョン2種においては難易度が高く初見殺しもあるようなのでますます騎士団に所属したほうが良い。
祭壇とか言うバフを置いてる騎士団もある。
スキル
スキルはLvに応じて取得されていって、限りあるポイントを振るのではなく全てが使用できる。
しかしスキルクイックスロットがキーボード5種+右クリックの6種類しか設定できず、複数のクイックスロットは用意できるものの、スキルのクールタイム中は切り替えが不可になっているためいざ戦闘が始まると事実上6種類のスキルしか使えない。
これが最初はありえないと思って実につまらなかったのだが、限られた中でスキル構成を考えて回す楽しさを覚え始めている。
雑魚はこれ、ボスはこれ、このダンジョンはこれ、これは汎用…といったスキル組みを考えるのはハクスラ的楽しさが若干ある。
エキスパートスキルも悩みどころで楽しい。
ソウルスキル
キャラクターLvとは異なるソウルレベルを上げることでポイントを得て割り振っていく。
クールタイム短縮に全力で振って楽しくなっているが、ビルドの楽しさというには遠く及ばない。単にスキルの回転が上がったのが楽しいだけだ。
ここをもっともっと工夫すれば絶対にもっと面白くなる。
1ポイントの価値をもっと上げて色々な能力への分岐を増やして個性が出せるようにしてほしい。
装備
装備の最大の難点はキャラクター帰属が付いてしまうところ。
ハクスラであるためにはそうしないといけなかったのだろうか…。
アクセ類を含めた装備箇所も多いしオプション回したりと言う楽しさはある。
実質使い回しが利かない点はMMOの人的には残念。
神話・レジェンダリーが出ると幸せになる。
絶対に悪いところ
寝てないから思い出せないだけで絶対にもっとあったはず…。
- 当たり判定がおかしいボスが多い
- クリック押したまま移動してるのにMOBの上にカーソルが乗るとまっすぐ移動できなくなる
- ワープ使うだけでチャンネル移動、ダンジョンから出たら別のチャンネルへ。PTメンバーもバラバラ
- 必要以上に広く移動しづらいメインの街
- アカウント倉庫が狭いのにキャラクター個別倉庫が無い
- アイテムの個数指定分割が出来ない?(CtrlとAltは違った)
- とにかくヘルプが少なく重大なデメリットに気付けないケースがある
- マーケットが何から何まで不便、出品可能な数が異様に少なく出品に1~2時間かかる
あとがき
もっと「これがMMORPGってヤツだぜー!」「ハクスラは最高に楽しいぜー!」みたいな展開を期待してる。
これだけ書いていながらフツウに楽しく遊んでるんだけど。
そういえばStylishNoobってキャラが同じマップでクエストしててなんだこいつワロタって思ってたら本人だった。
スタヌも楽しくやってるみたいだからやっぱり楽しいんじゃないかな。
とりあえずLv65まではすぐなので無料だし気になった人はやってみよう。
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