最近とにかく音という音が気になっている。
うちはマンションなので部屋の前を歩く人の音(存在)が気になったり、後は勧誘なども多いので誰かわからないと出たくない。
気配を殺してドアに忍び寄り、確認用の穴から除いているのだけど、これが精神的に疲れる。
一応の安心感を得るために、監視カメラというか、外の様子がモニタできるものを設置しようと考えたが、お高いものは買えないので安いウェブカメラで代用することにした。
夜間でもちゃんと撮影が可能になるように暗視カメラに改造していく。
この記事では、普通のウェブカメラを赤外線カメラに改造する手順を書く。
必要なもの
Webカメラ
今回はiBUFFALOのBSW20K10H(WH)を購入した。
説明は全てBSW20K10Hのものとして行われるが、最安値の物でも多分同じような構造だろう。
しかし、取り返しのつかない部分を破壊する工程があるので、不安であれば同じカメラを購入して「いのちをだいじに」で改造すると良いだろう。
今回改造に着手した我々「ノリだけで何とかするチーム」も偉大なるnk.大先生の「失敗するかもしれん」の一声で2個買ったが、案の定BUFFALOが仕込んだ初見殺しによって早々に壊した。
精密ドライバー
BSW20K10Hにはバラした内部に2箇所小さなねじ止め箇所があったので必要になる。
ネジ箇所が無いウェブカメラなら不要。
大体の100均には精密ドライバーセットが売っているのでそちらでも可。
改造
作業手順と確認方法
BSW20K10Hはレンズに赤外線フィルターがついている。
作業手順は、分解→レンズの取り外し→赤外線フィルターを剥がす→組み立てとなる。
確認はSkypeのカメラテストでテレビリモコンの赤外線に反応するかで確認する。
カメラの映像が写れば、エアコンのリモコンでも携帯でも、赤外線が飛んでそうなものなら何でも使える。
分解手順1 ケースをバラす
BSW20K10Hを手に持つと、ぐるっと一周1mmにも満たないような溝がある。
ここに爪か、もし入らなければ精密ドライバーや細いものをねじ込み無理やりこじ開ける。
へこみが出来てしまうのが気に入らないタイプの人は下側からあけると見えなくて良い。
この際にこの部分を固定している爪のようなものが壊れるが、これはいわゆるガー不だと思う。
組み立てるときにおかしくなることは無いので諦めよう。
分解手順2 ネジを外す
上の画像でも拡大すればギリギリ見えるかもしれないが、レンズ側のほうに基盤がネジで固定されている。
ネジは2箇所あるので、これを精密ドライバーで取り外そう。
分解手順3 レンズを外す
レンズはネジのようにくるくる回して着脱できるようになっている。
(画像はレンズ部分を取り外した後)
それとは別に、隙間にボンドのような何かが埋まっているのでそれをドライバーなどで取ってやると良い。
まわす方法は普通のネジと一緒だったので反時計回りか。
分解手順4 赤外線フィルターを剥がす
取り外したレンズは上の画像のように赤く光っている。
クリアなレンズからこの赤い部分を外すことにより、赤外線に反応してくれるようになる。
傷つけてはならないレンズと密着しているのでこの剥がし方は難しい。
最初に失敗したときはそこまで密着してると思ってなくて、ドライバーをあててハンマーで軽く叩いたらレンズごと砕けた。
最終的に成功したのは、一番小さいマイナスドライバーで端からチマチマ削っていくプランだ。
実際には削るというより割って取るんだけど、端ならうっかり傷ついてもダメージは少ないので、カリカリやって感覚をつかもう。
ともあれ、完成するとこのようになる。赤から透明になっているのがわかる。
組み立て
組み立ては分解の逆順で行えば良い。
レンズを付ける→ネジを2個つける→カバーをはめるという順だ。
注意点としては、全体的にしっかりはめる事。
特にレンズに関しては壊れない程度にしっかり力を入れて締めないとピントに影響して映りがまったく違う。
レンズが傷ついていないにもかかわらず映像が微妙であれば締め足りないと思う。
確認
ウェブカメラをPCにつけて、Skypeのカメラの設定で確認した。
テレビリモコンのボタンを押しっぱなしにしながらカメラに近づけてみると…。
さらに近づける。
上2つが近すぎてブレているのでピントが合う部分を映すと…。
あとがき
このような流れで、赤外線に反応する安価なウェブカメラが完成した。
レンズの傷としっかり締めることにだけ気をつければ特に問題もなかった。
ちなみに、実際に夜間で撮影するためには後ろから赤外線を照射してやる必要があるので赤外線照明が必要になる。
赤外線の明かりを照明にして撮影するという事だからね。
自作しても良いが以下のようなものがお勧めだ。
まだ取り付けていないが、今後は監視カメラの実装部分も記事にしていきたい。
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