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ゲーム専門学校ってぶっちゃけどうなの?

投稿日:   投稿者:pori

はいどーも。PORIです。
投稿したい話題は色々あるんだけど中々文章を書くのが下手だし遅筆だしでなかなか思ったように書けません。
そんな中、知り合いから「親戚がゲーム専門学校に行きたいって言ってるんだけどどう思う?」と話を投げられました。
その時は諸々の情報をまとめてテキストに書きだして「これを読んでね」と送ってみたのですが、その時のテキストがいい記事のタネになりそうです。
というわけで今回はゲーム専門学校の話です。

ゲーム専門学校への入学を検討している人達へ

前置き

専門学校、特にゲーム学科などと呼ばれるクラスは闇が深いです。
・入学してもゲーム会社に就職できない
・クラスメート達は勉強もせずゲーセン通い
・いまいちアテにならない就職支援
などなど、実際にはなんだこの育児施設と思ってしまうほどの実情があります。

しかし、実際にはゲーム業界は慢性的に人手不足な業界ではあり、専門学校からゲーム業界に入っていく人が存在するのも事実です。
実際にやる気と実力、またはどちらかがあれば意外となんとかなる業界でもあります。

高卒からの進路を決めるのでもちろんどこの学校入るにもそうなのですが、もちろんそれなりの覚悟が必要となります。
専門学校に入学する前になにを考えるべきか書いていきたいと思います。

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これを書いた人の話

お前誰だよって話になるので簡単に自己紹介を。
現在は福岡は博多のとあるゲーム会社に勤務するプログラマです。多分業界5年目。
福岡の四年制のゲーム学部に通っていました。
スマホゲーム、家庭用据え置きゲーム、PCゲームなど様々な種類のゲームの開発に関わってきました。
また、地方専門学校の臨時講師みたいな事をやっていた時期もあります。

本当に専門学校に行きたいのか

さて、本題です。
本当にゲーム専門学校に行きたいのか。という事を考えて下さい。
ゲーム専門学校に行く事が目的になっていませんか?卒業後の事を考えましょう。何したいですか?

ゲーム会社で働くという事

まず、ゲーム会社、意外と給与は良くないです。専門職なのに…。
ソシャゲで一ヵ月で何億円も売り上げを稼いでいても実際に制作チームに所属しているプログラマの給与はそこまで高くないと思います。
そして、ゲームの不具合があれば終業時間や祝日の関係なく仕事をさせられ、残業代も無い。そんな事もざらにあるようです。
ゲーム会社で働きたいのであれば、そんな境遇でもゲーム制作に関わりたいという熱意が必要なのです。

何故、専門学校からのゲーム会社への就職率が低いのか

いくつか理由があります。
①そもそもゲーム業界で働きたくない
論外。しかし実際こういう人はゲーム専門学校では多いです。
②学校で教える内容を理解できなかった。
専門学校の授業スピードは早いのですが、分からない事がひとつあるとその後の授業全てが分からなくなる。という事がよくあります。
分からない事があれば分かる人に訊くなり調べるなりしてとにかく授業についていく根気が必要です。
③学校で習った事を制作に活かせなかった。ゲームの企画書が書けない。
あまりここでつまずく人はいないのですが、目的意識がないとどんなゲームを作ればいいか分からなくなる事があります。
学校では大体はゲームプランニングといってゲームの企画書を書く授業があるはずです。
それでも、どうしても授業で教わった事を組み合わせてゲームを作る事ができないという事はありえます。
④態度が駄目だった。
そこそこ優秀な生徒がいて、ある会社のインターンシップに行き、机と椅子を与えられて何かの作業をしていたらしいが、どうしても居眠りしてしまい問題になった事があったと聞きました。
個人の問題なのですが、ゲーム業界は特徴的な人間が多く、その中には明らかに社会人として大丈夫かこれという人もいます。
そんな人でも意外と働いているのがゲーム会社ですが、就職前からだらしない服装だったり、居眠りをしたり、言動に問題があれば業界から弾かれて当然と言えます。

専門学校の選び方

ゲーム専門学校というのは生徒のやる気が重要で、たとえ入学前にどんなに勉強する意思があっても、周りがだらけていると自分も腐ってしまいます。
このため、その学校の雰囲気や生徒のやる気というのがどれぐらいかあらかじめ調べておくと学校選びの参考になります。

分かりやすいのは卒業生の作品で、これを見れば生徒の技術力や生徒たちの情熱が分かります。
というのもそもそも基本的に授業時間内だけで面白いゲームを作るというのは二年制の学生たちにとって無理な話で、放課後残ったりして作らないとまともな作品は出来上がらないのです。
卒業作品に、遊んでみて面白いと思えるゲームがあったり、すごいと思えるゲームがあれば、生徒たちが真面目にゲーム制作をしていたと思ってよいです。
オープンキャンパスで卒業作品の展示などをやっているはずなので、遊んでみるとよいです。
注意しないといけないのは明らかに完成していないゲームを展示していたり、展示自体を行っていない専門学校。まともな生徒がいない可能性があります。
ちなみに何年も前の生徒の卒業作品を展示している場合もあるのでそれも注意が必要です。
可能ならば放課後残って勉強してる生徒がいるか確認できるといいです。
ただ、前年度の生徒たちがどれだけ優秀でも、いざ入学してみると今年度はやる気の無い生徒達だらけという事もありえます。こればっかりはどうしようもないです。

他に気を付ける点としては
・ゲーム学科の教師がゲーム業界経験者か
・授業中使われる教室の環境は良いか
ある専門学校ではインターネットの環境すらなく生徒達が自費で購入したノートパソコンでゲーム制作をしていたという事がありました。
ネット環境が無ければプログラミングに必要な情報すら調べる事すらできず、またゲームの素材なども手に入りません。ネット環境は必須。
またゲーム制作にはある程度性能の高いパソコンを使用する事が望ましく、また操作のしにくいノートパソコンで作業するなど論外です。

あとがき

ゲーム専門学校の話となるとネガティブな話ばかり書いてしまいました。私個人がいい思い出があまり無いもので……。
しかし、ゲームプログラマを目指している人達にとって、ゲーム専門学校がもっとも簡単な道である事は間違いないです。
忘れてはいけないのは、学校選びの時点で大きな人生の岐路に立っているという事を自覚し、しっかりと入学する学校を選ぶ事です。
入学したらとにかく授業に食らいついていき、時間の許す限り最高のゲームを作れるようになりましょう。
そしてもちろんゲーム会社に入社する事がゴールではありません。一度限りの人生は悔いの残らぬように!

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